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兵の段数。なぜシャトランジは2段目でマークルックは3段目なのか(長さん)

タイの象棋、マークルックと平安小将棋で最も目に付く特徴は、始原的なチェス・
将棋・象棋型ゲームである、チャトランガや、かなり古いアラブの象棋である、
シャトランジと違い、兵の段数が3段目である事である。特に、日本の初期の
将棋である平安小将棋は、9升目の標準型ではなくて、私の言う原始的な8升目
(8段型)の場合には、歩兵の高さが感じられるようになる。これには、どうい
う意味があるのだろうか。以下、いつものように私見であるが、結論となる考え
を述べる。
 すなわち、序盤に兵を1歩づつ進める手数に、人間が指したとき、歩兵間4升
目の原始的象棋には、我慢できないほどではないのだが、”やや間が空きすぎ感”
があった。しかし、致命的な欠点では無かったため、

アラブのシャトランジでは、たまたまそのままにされた。しかし、
原始マークルックや原始平安小将棋では、気まぐれに、試しに兵1升目前進配列
が試みられ、多少のゲームとしての性能改善が図られたと、棋士に感覚的に考え
られた。そのため、マークルックや平安小将棋では、
たまたまその、”8升目型将棋の3段目初期配列”が、以後固定された。

つまり、どちらのゲームも、それだけでは、大きな性能改善にはならなかったが、
たまたまの試みが、半ば偶然に、別種の将棋へと変化させたと、このケースにつ
いては、私は以上のように考える。もちろん、兵駒2段目配列のゲームであって
も、兵を同士の間の”やや間が空きすぎ感”は、その後も当然残ったと私は解釈
する。そのため、西洋チェスでは、初期配列の位置からポーンは2升目進んでも
良い、という、”ポーンに関する特別な規則の一つ”が、後に付加されたのだと
思う。ちなみに、平安小将棋で、馬駒である桂馬が八方桂のうち、前方基準で方
位角、約26.5度の2方向を残して、残りの6方向の動きが消えたのは、個人
的には、

成りのルールの調整の結果ではなくて、歩兵を進める手を指す確率を、増やさせ
る目的の方が強い

と私は思う。たとえば、前方を基準の方位角約63.5度の手が指せてしまうと、
歩兵を初期配列のままにして、2段目の2筋中央寄りに、桂馬を進めた後、歩兵
列の頭に、2手で出る手が指せる。しかしながら、桂馬の動きを2方向に制限し
てしまうと、桂馬は1筋違いの、どちらかの歩兵を1歩進めないと、前に当然だ
が出られなくなる。そうした方が歩兵を進める手を指す確率が、当然平安小将棋
では増えて、その後の変化が多くなるため、桂馬の動きが制限される事による
損失を、結果としてほとんど吸収できると、制限桂馬跳びルールを考えた、恐ら
中国雲南省の日本の平安時代の棋士は、たまたま思考したのではないかと、私
は考えるのである。

つまり、歩兵3段目も、8方桂馬の削除も、”それも一つの行き方”という変化

だったのではないか。しかし逆に言うと、どちらでも良い変化が存在したお陰で、
象棋類は、後で進化の系統樹を推定する手段が、存在するようになったのだと、
私は考えるのである。(2017/07/12)

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