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新安沖沈没船出土、定説”五目並べ盤”に関する、韓国所蔵博物館の見解(長さん)

2016年11月ころ韓国で、西暦1323年頃沈没したとされる、新安沖沈没船
の発掘品展があり、表題の、増川宏一著「ものと人間の文化史 囲碁」に写真のあ
る、定説”五目並べ盤”に関し、韓国の所蔵博物館側より、

将棋盤であった

との、新聞発表があったという記事を、最近私は見にした。日本の国立の民俗学
の研究機関よりの、韓国側にもたらされた情報との旨のようである。つまり、

日本の国立の民俗学の研究機関が、15升目の日本の将棋盤と判定したらしい。

それ以上根拠等については、韓国の新聞の邦訳等に、情報はない。

ただし、ありがたい事に、この定説”五目並べ盤”の、全体寸法が、韓国の研究者
によって、測定されたようである。長辺について、59.7センチ

短辺が43.5センチメートルだそうである。

実は、「ものと人間の文化史 囲碁」に写真から明らかなように、この盤は、段側
つまり、将棋盤なら長い15升目辺の方が、短辺の端から端までを使って、升目が
続いている。従って、

升目1個の大きさは、43.5センチの1/15で前後が約2.9センチ、幅が写
真から見て、2.6センチ位であると

間接的な盤の全体寸法情報から、ほぼ割り出すことが可能である。なお、盤の長辺
は、先手側からみて、右側余白になるような、写真が「ものと人間の文化史 囲碁」
には、載っているのである。webの写真は、ひっくり返って、余白が右が左に移
る可能性も有るが、よく見ると、webの写真からでも、その感じが判るだろう。
 以下は、上記の日本の国立の民俗学の研究機関ではなくて、私による考察である。
すなわち、この升目の大きさから、これが囲碁や五目並べの碁石を、交点に置くも
のか、将棋駒を升目の中央に置くための物かが、判定できると私は見る。

縦2.9センチ、横2.6センチは、たとえば現在の将棋駒を置くには、ぎりぎり
のため、ぎゅうぎゅう詰めである。

だから、将棋盤である事を、否定するまでには至らないが、升目が少し小さい盤だ
と私は見る。特に、いっしょに出土した、天童の将棋駒と全国の遺跡出
土駒に記載されている、新安沖沈没船出土駒が、升目よりも最大で1センチ近く縦
長なので、共出土した歩兵や香車以外は、縦がはみ出る事が多いと思う。つまり、

実際に船にいっしょに積まれている、将棋駒を置いて使えるかどうか、試さないで、
やや升目の小さい”将棋盤”を作成したとしたら、なぜ出土駒で、升目の大きさを
チェックしてから、線を引かなかったのかが謎

と言う事である。なお、この将棋盤は、冒頭の韓国の所蔵博物館の説明によると、恐ら
く沈没船の船内で、船員が作成したものに、間違いないとのことである。ちなみに、
沈没船の将棋駒は、後期大将棋の駒ではなくて、平安小将棋の駒と見られるが、同
じ種類の駒が後期大将棋に、全部含まれているので、出土駒と盤のゲーム種の違い
で、升目の大きさのチェックに、使用し得ないと言う事は、少なくとも無いはずであ
る。更に言うと、

仮にチェックして作成すれば、板の縦横を90°回転して、長辺を段が増える向き
に、升目を作っていたとしたら、このケースは、実は沈没船の出土駒に、ほぼぴっ
たりの寸法のものが、作れたはず

だったのである。
 以上のような理由から、日本の国立の民俗学の研究機関は、新安沖沈没船の定説”
五目並べ盤”を、昨年秋に”将棋盤”と判定したようなのだが、私は、同時出土の新安沖
沈没船出土駒が、升目からはみ出す大きさなのが不自然と言う理由で、

この盤を”新安沖沈没船の将棋盤(?)”と、クェスチョンマークをつけて、以降
表現する事にしたい

と思っている。(2017/08/27)

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