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和将棋の端列際下段は、なぜ牛車と風馬なのか(長さん)

前回、6升目型の、互い違いに玉、金、銀、象、馬、車が配置される
仮説の小型の将棋について述べた。実は、このような配置の日本の将棋
は、良く知られていて、江戸時代の作とみられる、和将棋がある。
 和将棋では、最下段中央に靍(かく・鶴)玉が有って、左右に、猛狼、
猛鹿、鳫飛、鶏飛、烏行、鴟行、盲犬、登猿、牛車、風馬(鳥の説有り)
と、配列される。端列の馬と車が逆であり、馬駒も前方走りで、それら
しさは欠けるが、馬という字が名前に有る駒が、車駒である牛車と並ん
で、端列にあるという点で、6升目24枚制の仮説寺院型平安小小将棋
と、いっしょである。今回の論題は、この馬・車の端列1つづつが、前
回述べた、寺院型平安小小将棋と、何か関連するのかどうかを、問題に
する。
 結論を述べると、

寺院型平安小小将棋が、実際に今までに述べた経過で、存在するとすれ
ば、両者に関連が有るのは、ほぼ確実

と考える。根拠は、和将棋の他の最下段の駒の、動かし方ルールが、大
理国平安小将棋または大将棋状であるからである。なお、
大理国平安大将棋については、かなり前だが、三塔主塔の出土ミニチュ
ア仏の、素材との関連で、本ブログでは言及した事がある。
 すなわち和将棋では、猛狼、猛鹿、鳫飛が、それぞれ、金将、銀将、
銅将の動きと同じであり、鶏飛が前に進めない、平安大将棋の鉄将の動
きなので、盲犬、登猿は、更につけたしの、計5升目隣接歩みと計4升
目の隣接歩みの駒だとすれば、

和将棋は、大理国原始平安小将棋型の、互い違いで、左右が別駒である
部分の多い将棋の形を踏襲し、更に銅・鉄以上にまでまで拡張したもの

のように思えるからである。そもそも、寺院型平安小小将棋は、上記の
大理国小将棋のパターンを、端にまで適用したものでしかないから、和
将棋と、寺院型平安小小将棋とは実質、単に駒の名前を変えて、動きも
少し、変えただけの差にすぎない。従って、寺院型平安小小将棋から、
和将棋の、最下段の駒の、少なくとも動かし方ルールを作る事位は、
誰にでも当たり前に、出来るような内容と、私には思えるのである。
 ただし大大将棋も、左右の駒がかなり別々の将棋であるから、和将棋
の作者は、大大将棋を参考にし、6升目型の小小将棋を仮定しなくても、

独立に馬の字の入る駒を、車駒と同様、端列に持って来る事を思いつい
た可能性も、有り得ないとまでは、言えない

のかもしれない。しかし、何か

はっきりとした前例が有った方が、和将棋のような将棋が、成立しやす
い事も確か

なのではないだろうか。よって目下の所、確定的とまでは言えないのだ
が、以上の事から、6升目の仮説

寺院型平安小小将棋が、実際に存在するとすれば、和将棋の成立に、
なんらかの関与をしている

可能性が、少なくとも否定できないとして、注意すべきなのではないか
と、私は疑うようになっている。そもそも和将棋については、成立に関
し、謎の点が多い将棋種とされる。本ブログは、”和将棋の謎”を解明
するのを、さしあたり今の所目的にしては居無いので、これ以上詳しく
述べる予定は、今の所無い。が、何れにしても将来、何らかの解明の糸
口になるような、和将棋に関連する、江戸時代の史料が発見されること
を、心から期待したいと思っているところである。(2018/02/22)

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