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中将棋。駒の成り条件ルールは、歴代複数有るようだ(長さん)

これまで、中将棋の成りの条件則については、”中将棋型の成り条件”
といった、くくりで、一種類を個人的にはイメージしてきた。なお最
下段で、歩兵をどうするか、香車や仲人まで、歩兵の成り則を、踏襲
するのかという点については、ごちゃごちゃするので、ここでは単略
化して、数に入れない事にする。
 すると、中将棋の成り条件則とは概ね、
「敵陣に入ったとき、自由成り。動かす前に敵陣にいる位置では、通
常成れず、敵陣内で、相手の駒を取ったときに成り。」
を指すから、以上一通りと、最近まで認識して来たのである。
 しかし、古文書を読むと、それとは違う、江戸時代のルールが有る
事が判ってきた。
 文献名は、中将棋絹篩で、内容は、

動かす前に敵陣にいる位置では、成れないのは、入ってからその駒を
次に動かすときだけで、入るために動かした、次の次の手では、成れ
るというもの

である。すなわち、問題部分の中将棋絹篩には、古事類苑、30巻遊
戯部の、将棋の中将棋に記載が有り、昭和の初期のような、ひらがな
まじりの文で、次のように書いてある。文体が、なぜ漢文等でないの
か、古事類苑についての情報は、私には判らない。すなわち文面は、
”成馬の例は、敵地へ入るとき成なり。もし素馬にていれ(入れ)ば、

三の手にて成なり。

二の手にては、成(る)事を得ず。但し敵の馬を取(り)ては、内地
にても(”も”は、余計か?)なる(成る)なり。”と、なっている。
つまり、入ってから、一つ動き、更に

もう一つ動いたときには、成れるらしい

事が判る。
 中将棋絹篩の、明らかにローカルルールと見られる、この成り条件
則が、どの程度普及していたのか、私には良く判らない。

 あるいは、一部の中将棋プレーヤーが、思いつきで始め、やがて
消えた、文字通りのローカルルールに過ぎなかった

可能性も、否定は出来ないと思う。なお、中将棋絹篩は詰め中将棋
の本らしいので、本の内容が、ルール変化の影響を受けると思う。
 ただし、このようなルールにすると、何がどうなるのかを考えて
みると、だいぶん前に、普通唱導集小将棋の、持ち駒を打つ禁手の
中身と、関連して来る事が、浮かび上がる。
 すなわち、普通唱導集小将棋第2節で、”銀が取られた相手が、

桂馬が手に入り、また、8升目の原始平安小将棋の持駒有りタイプ
だとすれば、香車が1~2枚、その時点で持ち駒で、所持されている
にも係わらず、驚き・困惑の表情を浮かべた理由”

を解くために、”次に成れる位置に、持ち駒は当時打てなかった”と、
仮定した持ち駒ルールの部分に、中将棋絹篩の成りの条件則は、関連
して来る言うわけである。
 なぜなら、当時の本ブログの、この点についての説明では、

中将棋の成り条件則が、普通唱導集原始平安小将棋持ち駒有りタイプ
にも適用される

と仮に仮定して論を進めていた。当然だが、もし、

日本将棋のように、”動かす前に敵陣自由成り”にしてしまうと、
特に、持ち駒の香車は、全く打てなくなる

のである。
 香車は、あのとき解説したルールでは、自陣と中間段では、次に成る
位置なので、唱導集に唄われている小将棋では、打てないはずである。
が、敵陣内へは、次に相手の駒を取らないと成れない、中将棋の普通の
成り条件則では、例外的に打てるはずだったのである。
 つまり、別の中将棋の成り条件則であるにしても、冒頭に述べた、

中将棋絹篩のような、次の次の手成りの条件則なら、仮説の普通唱導集
小将棋(持ち駒有り)の香車は、相手陣には、相変わらず打てる

事になる。この事から、
ひょっとすると、仮説と考えてきた、普通唱導集の、本ブログ固有の、

特異な”持ち駒を打つ際の、禁手則”は、実際に存在した

のかもしれないと、私には思えてきた。つまりそのために、中将棋の成
り条件規則を考える際に、中将棋デザイナーの方で、問題が出ないよう
に、成り条件則ルールが、考慮された可能性が有り得るという事にも、
なるのではないか、という事である。
 更に中将棋絹篩では、冒頭で少し述べた、歩兵の最下段成りについて
も、別の所で言及があり、

歩兵だけで、仲人と香車等、別の種類の駒には適用されない

と、他にも、同様な言い回しの文献が、あったかもしれないが、この本
でも断っている。実は行き止まりを無視して、香車が、敵陣に入って、
進んでも、相手駒を取らなけれは、最下段で成れないようにしている
から、前記の特殊な持ち駒ルールでは、敵陣には打てるのである。これ
はまるで、

中将棋絹篩の中将棋の成りルールは、次に成る位置で、持ち駒は打てな
いという、(仮説)普通唱導集小将棋持ち駒禁手条件と、手拍子のよう
に良く合うルール

になっているように、私には見える。
 何れにしても、”持ち駒ルール”と、通常は一括りにされるが、
複数の、尤もらしい”持ち駒を打つルールの禁手”が、理論的には考え
られると見られるため、厳密な議論をするときには、注意深く論を進め
る必要が、あるのではないかと、私は考える。(2018/02/27)

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