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一乗谷朝倉氏遺跡将棋駒。香車が細長く、駒皆4cm長の訳第一案(長さん)

戦国時代の都市遺跡と言われる、一乗谷朝倉氏遺跡より、日本将棋と
朝倉小将棋のゲーム用が混合したとみられる、200枚弱の将棋駒が
出土している事は、著名である。
 駒は総じて厚みが無く、材料自体は安価に見えるが、形のばらつき
や、字体が崩れたものは余りなく、表題に書いたように駒形について、

歩兵や香車が、玉将、飛車角に比べて、縦が短くなく横が狭い、
細長い形に調節されている点が、特徴の一つとして存在する。

なお一般には、駒の数がまとまって居る事、成り太子酔象が、日本
将棋用の駒に混合して出土した事で、ここの遺物はさらに著名である。
 話を元に戻すと、今回の論題は、今述べた駒の形と、厚みの無さの
理由の特に主なもの、としてみた。回答を何時ものように先に書く。

出土駒は、実用性も無いとは言えないが、初期配列の形に並べて、
目立つような所に、飾りとして置かれる事が、しばしば有った

ものだからだと、私は考える。現在、同じような物を、天童市の将棋
道具関係の商店の店先で、見かけるける事が有るが、

当時は、一乗谷は将棋の街のイメージも、有ったのかもしれない

と私は考える。何らかの呪術の聖地の雰囲気を、かもし出しているの
かもしれない。では以下に、このような結論が、どのように導かれる
のかについて補足する。
 ポイントは、

駒の種類によらず、縦の長さを揃える利点は、いったい何なのか

という点を説明する事である。すなわちそれは、
看板を兼ねた将棋盤に、初期配列に駒を貼り付けるように置いた時に

駒の字の横のラインが揃う

という事なのではないかと、私は思う。現在の日本将棋の駒は、全体
として、玉・飛車・角から始まって、金、銀、桂、香、歩に向かって、
大きさを縦横とも小さくしているので、下の字で揃えても、上の字が
でこぼこになる。しかし、上記の順で大きさを、一乗谷朝倉氏遺跡の
大部分の駒のように、横だけ細くして縦をそのままにすれば、

駒の2文字が、最下段でも揃う

という特徴は出る。すなわち駒の縦の長さを4cm弱で

揃える効果は、初期配列で駒を並べたときの見栄えで特に発揮される

と言える。そもそも、一乗谷朝倉氏遺跡の出土駒は、基本的に現在の
将棋駒と、同じルールで使われるものなので、成りは金一文字で表さ
れる事には、今と同様変わりは無く、ゲーム途中の局面で、

今の駒と比較しても、縦の長さをそろえたメリットが、有るとは特に
は考えにくい。

むしろ、と金や香車の成り金は、横へも動けるので、イメージがズレ
る。つまり、一乗谷朝倉氏遺跡の出土駒には、ゲームとしての実用性
も、有るにはあるのだが、当時その都市に存在した、何らかの宣伝用
の商店の店先の飾りとか、呪い行事に使う各家庭の玄関先の飾りとか、

将棋盤の上に、初期配列で将棋駒を飾り、何らかの集客効果や、縁起
物としての効果を狙った、飾り用を兼ねた物品がたまたま、ここで、
多数出土している可能性も、否定は出来ないのではないか

と私は思う。
 以前私は、この遺跡の駒を見たときには、廉価品を効率良く作るた
めに、長さは、複数枚の板を一度に切断できるようにして、工程を
簡略化するためのものなのかと、考えた事もあった。
 しかし、この考えでは、横の幅が連続的に、玉・飛車・角・金>
銀>桂馬>香車>歩兵と狭くなっていて、手が混んでいる事が、余り
うまく説明できない。大量に駒木地を作るならば、

同じ駒種類をまとめて作れば良いだけなので、長さを揃えている説明
としてやや不足

と考えるようになった。また、前回のように、厚みが一定の駒ばかり
が、この遺跡からは出土しているため、木製の本格的な将棋盤を使う
実用的駒としては、もともと、貧弱感がある事にも気がついた。
 従って、将棋盤も板状の簡易的なものにして、多少色でも塗り、そ
の上に、たとえば

祭祀用の朝倉小将棋の初期配列に並べた、出土駒を並べた飾り物

が一乗谷朝倉氏遺跡の都市にはあっても、余りおかしな話でも無いと、
考えるようになってきた。
 なお、一乗谷朝倉氏遺跡以外には、たとえば例として、

栃木県小山市神鳥谷曲輪遺跡の、裏一文字金角行駒も、角行にしては、
やや小ぶりで、細長いという

特徴がある。この駒も、初期配列で並べて飾る用途で、小山義政か、
その少し前の当主の、小山朝氏が、誰かから贈答されたものなのかも
しれない。こちらの方はそうだとすると、本ブログの言う、江戸時代
の再生復刻物として、出土現物が作られた時点で、駒の原寸が、小山
市の廃寺青蓮寺等に、記録としてまだ残っていた可能性が強く、かな
り重要な知見だ。
 何れにしても、細長く厚みの無い出土駒を見かけたときには、これ
からは、陳列用を一応は疑ってみようと、私は考えるようになった。
(2018/06/21)

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