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金・銀・銅等を早く成らせる、成り規則(長さん)

 前回および、前々回に於いて、平安大将棋を西洋チェス流
に改善するためには、大駒の追加と同時に、金将、銀将、銅
将等を、敵陣入り成り以上に中盤早く成らせる、
「未知の成り条件則」が必要である旨を述べた。
その成り条件則が、記録に無く、痕跡も無い事は確かとして、
それ以前に、そのような成りを適宜作成する事が、できるの
かどうか、ここでは思考実験する。ひとつは、大大将棋等の、
「駒を取ったら自陣に居ても成る」というルールは、既知で
ある。その他、3段成りはしないように改善すれば、京都
将棋のように、「使ったらただちに成る。」という、極端な
成り則も、21世紀の現在時点までには知られている。
ただ、私の評価では、大大将棋等の成り則は、小駒が成らな
いように、小駒で紐の付いた相手駒を取らないようにして、
避けられてしまう傾向が強く、期待する効果が、完全に出る
とまではいかないと思う。対して「二度と元の駒に戻れない
ように”改善”した上での京都将棋の成り」は、いささか、
極端すぎて、金将や銀将の存在が、奔金や奔銀に対して、か
すんでしまって、日本の将棋を指す人間には、余り好まれな
いかもしれない。
 大大将棋の成りと、改善京都将棋の成りの”中間的”な
ルールとしては、シャンチーの兵のように、敵陣ではなくて、
中央をすぎると成れる等、成る段を、調整したものも考
えられる。
たとえば、後期大将棋の金や銀が、「6段目に上がったら、
日本将棋で、敵陣に入ったときと同じパターンで成れる」、
というルールで、後期大将棋を指してみたことが、私にも
ある。
自陣を出たら成れるは、小駒を中盤には大駒に変えるため
の成りの規則としては、ほぼ、ちょうど良いものであった。
何れにしても、

ゲームのルールは、所詮人為的なものであるから、原理的に
調整は、いくらでも可能だと私は考える。

ちなみに、最近私が考えたルールで、升目が無限大の将棋に
まで使えそうだと思えた、皆さんにお勧めのルールとして、
次のようなものがある。

任意の列で特定方の先頭の駒と、味方の2番目の駒の段差が
4段目になる升目で、日本将棋の相手陣に入ったパターンと
同じように先頭駒が成れる。更に、2番目の駒が存在しない
列については、どの段に居ても日本将棋の成りルールと同じ
パターンで、孤立駒が成れる。

というルールでも、行けるのではないかと考えている。特に、
このルールの場合、成れる駒を種類訳けする必要が、自陣
を出た所で成るルール等と違って、いらない為、成り条件
則のルール自体が簡単になる利点も、有るように思われた。

むろん、その他条件に合ういろいろな成り条件則が、複数
考えうると私は確信する。

 以上の事から、もともと金将や銀将等、チェスに無い小駒
の存在が足かせとなり、日本の将棋では、西洋チェス型の
改善が、しにくかったという事は、有ったのかもしれないが、

絶対、克服無理だったという所までは行かないと私は思う。

 中将棋の獅子の特別則も、”ごく単純な物である”とまで
は言えないから、多少手が込んでしまうと、特殊な成り条件
則のあるゲームは、絶対に後に残らない、とまでは言えまい。
しかし、現実には、”少し特殊な成り条件則を持つ、大駒の割
合が特に多い、チェスのような大将棋”は、現代に伝わって
いない。よって大将棋の種々の謎は、謎すべてについて、完
全に解けたとまでは、現時点で言えないことだけは、確かで
はないかと私は考える。(2016/12/09)