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15×15路シャンチー型ゲームのチェック(長さん)

 前回、日本将棋の持ち駒ルールによる改善コンセプトでは、
12×12升目程度で、盤上駒余りが無いゲームが作りにくい
というテストについて述べた。世界のチェス将棋型ゲームの
発展方式としては、玉将を弱くし、小駒が侍従駒として存在
しても、バランスでルールを改善した、別の流れが存在する。
中国、シャンチー型のゲーム改善手法である。シャンチー等の
場合、玉将駒が日本将棋で言う、▲側から見て、4七、4九、
6九、6七で囲まれる9つの升目領域にしか動けず、かつ、
動きも平安大将棋の銅将のように、斜め動きが無く、さらに
相手の玉の間に、駒が存在しないと、その列には動けないと
言うように、弱めるによって、チェスに比べて余分な小駒、
すなわち士や相の、”強すぎる守りの効果”を相殺させ、
大駒だけのチェスに、ゲームの進行度を近づけ、面白くする
という手法を取っている。
ただ、この手法も盤の大きさが100路とか1000路とか、
きわめて大きくなると、チェス型ゲームの改善にあたる、
13×13升目104枚制現代大将棋試作1の改善の所で
述べたと同じような理屈で、九宮に向かう列への走り駒や
炮駒の、真っ直ぐな「トンネル堀攻め戦法」が極端に
なり、袖部分の余計な、車、馬駒の駒余りが、結果として
目立ってくるだろうと予想される。そこで、今回はその事を
確かめるため、

15×15路88枚制シャンチー型ゲームを試しに作成して、
上記点を、チェックしてみたので報告しよう。

駒の初期配列は、中央列から左袖方向を、相手の陣を見る向
きで示すと、
一段目を、師、仕、相、騎、馬、車、馬、車
二段目を、空、空、麟、象、空、空、空、空
三段目を、空、空、鳳、空、馬、車、馬、車
四段目は、空、空、空、空、空、空、空、空と、皆空交点。
五段目を、空、空、炮、空、炮、空、炮、空
六段目を、兵、兵、空、兵、空、兵、空、兵
と、六段組に並べてみた。
ちなみに、師は相手方は将になり、字が違うが、テストなの
で同じにした。他の駒の字についても、事情は同様である。
なお、相がシャンチーの象と相であり、このケースは、象が
以下のように、”チャンギの象”の動きをする。
そして上記は配列の約半分であって、左右は対称で、右の袖
方向へは、中央列から反対向きに、同じ駒を並べる。敵味方
で合計すると、これで88枚になっているはずである。
なお、シャンチー型ゲームの場合、成りは相手陣ではなくて、
河を越えたところで起こり、このケースは9段目に達したら、
兵が、通常のシャンチーと同じパターンで、後ろへ動けない
後期大将棋の”嗔猪”の動きに変わるとした。
 次に、駒の動きで、元々のシャンチーに加えた駒について、
説明する。
師は、縦横一目だけ動き、仕同様九宮を出る事ができない。
また、相手の師と直射させてはいけない。これでシャンチー
と同一パターンのルールになっているはずであった。
相は、シャンチーの象、相の動きと同じである。以下も同様
のパターンであるが、間の升目に駒が居ると、一般にシャン
チーの駒では跳び越す事が出来ず、また、隣接升目に、止ま
ることも出来ない、斜め2升目先に行く動きだけである。
またこの駒だけ、シャンチーと同一パターンで、7段目まで
しか、行けないとした。
騎は、七国象棋の”騎”を取り入れた。つまり、縦横に一升
目進んでから、斜めに3升目進む駒である。この駒もその経
路中に他の駒が有ると、飛び越せないし、4・3の進み先で
だけ止まれる。なお、侍従駒も相と仕以外は、敵陣へも行く、
チャンギの方にあわせた。
馬はシャンチーの八方桂馬であり、シャンチーと同じく、縦
横隣接升目に動いてから、向こう側の斜め隣接升目に動く。
途中に他の駒が居ると、飛び越せなくなり、また桂馬の位置
にしか、進む事ができない。
車は、日本将棋の飛車に等しい。
麟は、麒麟の略で、日本の中将棋の麒麟の動きをする。ただ
し、猫又の斜め動きを2回して縦横2升目先に跳び、途中の
斜め升目に駒が居る場合は、飛び越せないとした。ただし、
この駒は、斜め隣接升目でも、止まる事が、できるとしてみ
た。跳び駒では無いので、動かし方のルールは、中将棋とは
違ってしまった。
象は、相の相手の駒名ではなく、ここでは相とは別の駒で、
シャンチーではなくチャンギから象を導入した。すなわち、
この”象”は、隣接縦横升目に1升目動いてから、斜めに
2歩進む。この経路内で、途中に別の駒が有れば、飛び越
せないし、また3・2の位置にしか行けない。チャンギの
方の象等と、同じルールの駒で、この駒は相と異なり、8
段より奥へも、到達できるとした。
次に鳳は鳳凰の略で、日本の中将棋から取り入れた。斜め
2升目先と、隣接縦横升目へ行ける。ただし中将棋と異な
り、斜めに行くときに、途中に駒があると、シャンチーの
相・象のパターンと同じく、飛び越せず、また2升目先で
しか、止まれない。中将棋の鳳凰とは、少し違ったルール
になった。
炮や兵は、飛び方や成りも含めて、シャンチーに合わせた。
なお、兵はこの象棋がたまたま奇数目のため、成りは8段
目ではなくて、9段目に入った所とした。
 実際のゲームは、15×15路の碁盤ではなくて、見易
さのため、15×15升目の将棋盤で、金の裏の無地に、
字を書く、馬と車は、桂馬と飛車で代用する等して、テス
トしてみた。
結果だが、試作ゲームもそこそこ、面白いと思った。つま
り、

予想に反し、シャンチー型のゲームでは、
玉を守る小駒として、更に、麒麟、鳳凰、シャンギ象、
七国象棋の騎を、玉駒近くに更に加える余裕があり、
実際それを加えたため、
15路でも、”袖の飛車、八方桂馬の駒余り”は、
依然、さほど目立たないようであった。

ただ、これを17路に拡張すると、いきなり馬・車駒は、
双方8枚から、いっきに3段組18枚に増える。
恐らく17路になると、”中央列ばかりの攻め”が、
袖駒の余り駒の存在で、目立って来るのではなかろうかと、
予想される。何れにしてもシャンチー型のゲームの場合、
17路の碁盤程度の、駒数多数ゲームにして欠点が、初め
て目立つようになり、日本将棋型持ち駒有りゲームの適否
境界11升目よりは、いくらか条件が緩いような印象を受
けた。(2016/12/14)