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5番目の解決法”幽将”駒の導入(長さん)

前回まてで、チャトランガ時代から有った、チェス・象棋類
ゲームの難点、”終盤まで余る、副官、象駒の低戦力感”が、
①チェスでは、小駒の排除
②日本将棋では持ち駒ルールの導入
③シャンチー等では九宮と銅将の動きの師/将の弱体化
④中将棋では、互い取りをしないで残る獅子の導入
で、それぞれ解決が試みられたと解析し、そうだとすれば、
盤升目数を変えた場合に、効果はどうなるのかを考察してき
た。
万能なのは、やはり最も安直に、”問題駒自体を無くす”と
いう、①の手法が、”初期陣の玉段とその上1段の駒密度を、
75%に下げる”という追加改善をしさえすれば、盤升目数
によらず、制限が少ないようであった。
 その他は方形の盤升目について、②は3~11升目、③は
7~17の奇数升目盤、④は12と跳んで15~18升目盤
の範囲で、限定的に有効な手段のように、私には思えた。
ちなみに以上のように、四通りも有るとなると、当然かもし
れないが、

第5以上の方法は有るのか?

が疑問に思えて来るのではなかろうか。ので、さっそく表題
の方法を考えてみた。
すなわち、

⑤終盤余る小駒とだけ相討ちになる専用の駒種を作る。

という、やり方である。その駒は、ここでは仮に”幽将”と
いう名前にしてみる。
ここで、幽将の”幽”は、幽霊の幽であり、簡単に言うと、

金将、銀将等の侍従小駒としか、取り合いをしないで、
他は通り抜けてしまう駒である。

つまり、侍従駒とほぼ同数の専用の相手駒を作り、これらは
この間だけで、互いに相討ちになってもらい、結果として、
侍従駒は余って残らないようにして、チェスと同じような
結果になるのを狙う。すなわちここで、

幽将の動きは、
縦横3升目までと、最大升目数に制限のある、走り駒であり、
着地は、通常の駒と違い、相手の駒を取って、その升目へ
進むことが出来ず、空いている升目でしか、普段はできな
い。ただし、これには次の例外がある。すなわち、相手の
玉と、玉から2歩の範囲で行ける、最大25升目の範囲の
相手の駒の居る升目へは進め、相手の玉から2升目以内の
駒や、玉将自身を取ることはできる。(太子が有る将棋に
ついては、玉将と同じ扱いとする。)

 また、この将棋では、全体として「走り駒」等の定義を、
次のように変更する。走り駒は、途中の駒を跳び越せない
が、自分と相手の「幽将」は、自由に飛び越せるとする。
だが、着地については、自分の「幽将」の地点で止まれない
のはもちろんの事、相手の「幽将」のところでも止まれない。
つまり、通常の位置の駒は、相手の幽将を取る事ができない。
ただ、幽霊のように、自分は素通りして向こうに抜けるだけ
である。(幽将の方は飛び越せないので、幽霊らしくないが。)
ただし、これにも例外があり、玉将から2升目以内の、玉近
位置に動かす前に居る走り駒等は、幽将の位置で着地でき、
幽将を取り除くことができる。ただし幽将を跳び越える等の
動きはできなくなる。なお、今、相手の駒が走りの場合に
ついて述べたが、跳び駒でも、踊り駒でも、実は小駒も同じ
理屈とする。そのため侍従小駒とだけ、多くの場合”幽将”
は討ち合いを演じることになる。
また、玉将には、普通の相手の駒のように扱えるものとする。

なお幽将は終盤に余分な侍従駒を排除するための、相討ちの
相手駒が趣旨であるから、初期位置は、最下段が順当なので
はないかと考える。数は、侍従駒の総数等に合わせて決める
と良いのではないだろうか。たとえば、

摩訶大大将棋で、無名/堤婆、金将、銀将、銅将の数に合わ
せて、鉄将、瓦将、石将、土将の、双方左右4枚計8枚づつを、
上の”金剛”に近い強さの「幽将」に変えて、狛犬、夜叉、
金剛、羅刹、力士を繰り出す、中盤後期のタイミング等で、
8枚の幽将をも互いに進める将棋を指すと、結構面白い将棋
になるかもしれないと、私は思う。(2016/12/17)