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11×11升目の”幽”駒将棋(長さん)

 前回、一方に8枚づつ、玉の周辺でしか、駒の取ったり
取られたりをしない、特殊な駒”幽将”を導入した、摩訶
大大将棋のゲームとしての良し悪しに関する報告をした。
その結果19×19升目では、こうした”幽霊”駒の導入
は、有効である事が判ったが、多の大きさの升目ではどう
なのか、やはり疑問だったため、ここでは、11×11升
目の将棋ゲームを新たに作成し、”幽”駒の効果について、
テストしてみた。

ゲームは11×11升目盤の下段4段に、以下のように、
駒をびっしり並べて始める、88枚制の取り捨てで、獅子
の特別則も、成り条件の工夫も、特に無い、中将棋の成り
条件で駒が相手陣で成る、中将棋程度の将棋とした。
まず、駒の配列は、相手陣の相手左辺を見込む感じで、

一段目中央から、玉将、金将、銀将、幽炮、幽炮、香車
二段目中央から、酔象、麒麟、盲虎、横行、桂馬、反車
三段目中央から、奔王、龍王、龍馬、角行、竪行、飛車
四段目中央から、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵

なお、右辺は二段目中央より2列目の麒麟が鳳凰に代わり、
五段目に仲人は、この将棋では全く置かない。
右側は、中央から反対向きに、ほぼ対称的に並べて、敵味
方で、合計88枚になる。
ここで、動かし方のルールは、幽炮を除いて、中将棋と
同様だが、幽炮は、前回の幽将の要領で、狙う相手により
ルールが変わる、主として取り合いの相手が金将、銀将に
なるような、幽霊駒である。
ただし、前回の幽将よりも、この幽霊駒は強く、従って、
別の名前を仮に付けている。すなわち、

幽炮は、飛車と同様、縦横に無制限走りである点で、
3升目までしか走れない、幽将とは異なるとした。

この調整は、19から11升目へ落ちると単なる「敵陣成り、
その後、敵陣で敵駒を取った時、次回の成り判断」という、
中将棋の成り条件則を、今回のように採用したとしても、
成り麒麟の獅子が出来やすくなるために、摩訶大大将棋に
比べて、この11×11升目将棋では、幽霊駒を、やや強く
調整する必要があるためである。
そのため、3升目迄の走りの幽将から、無制限の走り駒で
ある幽炮に変えている。なお、その他のルールは、幽将と
幽炮とで同じであり、たとえばよって、両方とも相手と、
切り合う駒が、相手玉周りの、25升目の駒だけである。
なお、幽炮自体は不成りとした。その他の成り駒は、中将
棋とほぼ同じだが、念のため元駒の位置に書くと、次の
ようにした。

一段目中央から、不成、飛車、竪行、不成、不成、白駒
二段目中央から、太子、獅子、飛鹿、奔猪、金将、鯨鯢
三段目中央から、不成、飛鷲、角鷹、龍馬、飛牛、龍王
四段目中央から、金将、同左、同左、同左、同左、同左

なお、麒麟に対応する鳳凰は奔王に成るとする。
ところで前回も、気が付いていたのだが、このタイプの
将棋では、幽炮が、典型的な走り駒になるため、幽炮対
幽炮の取り合いの関係で、ルールが多少ややこしい事に
なる。実際には元のルール則の原則を考えればほぼ判る
ようにも思えるが、一応記す。

①幽炮自体の相手駒の跳び越えは、だいたい出来ないが、
中間での幽炮同士の跳び越えは、自由に出来るとする。
以下も同理屈だが、幽炮自体も「幽炮に関しては特殊な
跳びに変形した走り駒」として、扱うためである。
②幽炮自体が、侍従駒として、玉の隣接2升目以内の、
最大24箇所のどこかに居るという、病的な陣の幽炮を、
一般の相手攻め駒は、通り抜けてしまい、奥に別の駒が
居れば、奥の方の別侍従駒を取る。
③②は、取り方の駒が、別の幽炮である場合、つまり、
幽炮対幽炮でも、攻め側の幽炮は、すり抜けて幽炮は取れ
ないで、多くの場合別の侍従駒を取る。すなわちこういう
ケースは、守り方の幽炮は、玉の守り駒としての役目を、
もともと、ほとんど果たしていない。
④③のケースで、逆に守り方の幽炮は、攻め方幽炮を、
取れないだけでなく、攻め方幽炮を玉の近くの今居る升目
からは、飛び越す手が指せない。手前で停止するだけであ
る。幽炮は、自分の玉近接2升目からは、相手の幽炮と、
切りあいできる”変形走り駒”なのではあるが、中間領域に
存在する相手幽炮は、通常の相手駒同様”壁駒”扱いに
なるのである。
⑤自陣の玉周り最大2升目離れの24升目の位置の幽炮同
士が、遠見で睨みあっている、別の病的なケースについて
は、今の場合と異なり、互いに相手の幽炮を、手番で、取
り合う事が出来る。
⑥自陣、相手陣の間で、たとえば一直線上に、自玉、自奔
王、敵幽炮、敵玉と並んで自奔王と敵幽炮が直射、敵玉と
敵幽炮の間が空升目のとき、自玉と自奔王とが2升目近以
内のときには、敵幽炮が敵玉の侍従駒の役割を、一応果た
している。しかし、次の自分の手で、自奔王が、少し前進
して、自玉との間が3升目以上に達すると、奔王は、敵幽
炮取りは無くなる代わりに、敵玉には効いて王手になる。
同時に、敵幽炮による、奔王取りも解消する。
⑦なお、踊り駒の途中幽炮取りも、普通の行き先升目での
幽炮取りと、制限は同じとした。このように、

ルールを書くと、”幽炮”の字がたくさん並ぶので、この
11×11升目88枚制中規模将棋は、”幽炮将棋”とで
も、名づけると良いかもしれない。

実際にこの”幽炮将棋”を指してみると、通常このタイプ
の将棋は、成り麒麟の獅子で、追いかけ詰みになるのが
普通なのだが、予想通り、成り麒麟の獅子と幽炮との連携
で、玉を追い詰める将棋になったので、目論見は成功のよ
うに思われた。よって、この手法によるゲーム改善方法で
も、単に侍従小駒を無くす方法と同じで、極端な盤升目の
制限は、余り無いようだ。ただしいかんせん、最終局面付
近で、手の合禁判断が、余りにややこしくなり過ぎる感は、
どうしても拭い切れないように思えた。(2016/12/19)