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駒数36枚9×9升目制小将棋の問題は、歩兵か桂馬か(長さん)

 以前紹介したように、私論として私は、9×9升目制
小将棋の発生が、取り捨て制小将棋の一時衰退の原因に
なったと見ている。それ以前の将棋は、私によると、
駒数32枚8×8升目制原始小将棋だったはずである。
平安将棋を記載した、二中歴については、9行将棋か、
8行将棋かで、2説有り、8行将棋説は少数意見だが、
木村義徳九段の「持駒使用の謎」で、旦代晃一氏の説と
して、「歩を、まね将棋として突きあうと、手詰まりに
なるので、駒数32枚で8×8升目の将棋(私が、この
ブログで”原始平安小将棋”と言っている方)が、
二中歴の小将棋である」と言っているという話が、紹介
されている。なお、私の方は、”8×8と9×9が、
両方ある状態で、二中歴が記載されているので、わざ
と(小)将棋の記載では、詳しい配列を、書いてない”
との、まだ賛成者は、見当たらない独自の説を、とって
いる。

 ちなみに私は、駒の数36枚9×9升目制の平安小将
棋で、行き詰まるのは「歩兵が4段目で睨み合って、硬
直状態になるからだ。」と思って、い無い。

桂馬の敵味方の行の差が、仮に8行の差で無ければ、手
詰まりにはならないのではないかと、前から疑っている。
つまり、私に言わせると、二中歴時代に於いて、新式で
”出来の悪い”駒の数36枚9×9升目制平安小将棋も、
桂馬が最下段に配列されずに、下図のように2段目に、
配列されていれば、桂馬敵味方行の差は、8行ではなく
て、6行になって、互いアタリしなくなるので、手詰ま
り将棋にならず、出来は飛車角抜き日本将棋配列と表現
すれば判りやすい、”定説の一段目直線並び”型36枚
9×9升目制平安小将棋よりは、かなり改善されると、
旦代晃一氏とは異なり、認識しているのだ。
無題.gif
たとえば、上図の「改善新式(36枚9×9)平安小将
棋」では、銀を歩越に繰り出して、歩を相討ちにして、
局面を打開すると、改善前の新式36枚9×9升目制
平安小将棋と違って、桂馬同士が当たらないため、
改善前のように、局所戦で終わらずに、桂馬も歩越しで
繰り出されたり、更には桂馬が敵陣に攻め入ったりし、
駒の捌き合いが続いて、行き詰まりにならないと、私は
認識しているのである。確かに歩は、両者公平に突き合
って、9×9升目の場合は何れも平衡に近くは、なるの
だろうが、桂馬の、互いにすれ違いになる、敵陣攻め込
みが効く分”悪いことの相乗効果で、どうにもならない
手詰まり将棋”には、なりにくいと私見する。
 蛇足だが、二中歴の成立した鎌倉草創期に、ここで紹
介した、駒数36枚9×9升目桂馬段違い平安小将棋も、
一度位は指された事もあったのだろう。だから、二中歴
では、将棋の配列を省略したのかもしれない。ただし、
この仮想の将棋は、シャンチーで最下段に、馬が将・師
に並んで配列されている事を見た、京都の知識人には、
”先進国の標準に合致していない”という理由で、人気
が無くなって、一度きりで、あるいは指されなくなった
のかもしれないと、想像(空想)する。
 従って、私の言うところの新式(36枚9×9升目制)
平安小将棋で、マズかったのは、主として、歩兵の間の
行間数が、3段(行)だったからではなく、桂馬が、同
じ升目に効くため睨み合い配列になる、8行違いだった
からだと思う。
 持ち駒将棋と異なり、取り捨て将棋は、ほとんど指さ
れていないため、100円ショップに、将棋の盤駒が、
売られているほど、道具は普及しているにも係わらず、
以上に関連する議論は、少なくともweb上で、行われ
た例を、私は余り知らない。

 どうか、皆さん以上の私の考えが納得できないような
ら、100円ショップの将棋盤と飛車角を除いた将棋駒
を使って、”取り捨て将棋”を、試しにして、上の事を
確かめてみてください

と、この際ここで、一応アピールして置く事にしたい。
(2017/01/05)