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二中歴の大将棋ルール。末尾不明部分の正しい漢文を試しに作ってみる(長さん)

 このブログが開設して、さほど経って居無い頃だったと思うが、二中歴の
平安大将棋の記載で、誤写が定説の、末尾解読不能10字の解明を試みた
事があった。かなり前には”注人が歩兵の仲間である事を述べている”の
だろうと、私は考えた事もあったが、二中歴の小将棋の記載と対応付けると、
”成りの規則が書いてあるように見える”という表明を、私はこのブログで
はしたと考える。
 そこで、さいきん試しに、”本来の漢文”を作ってみようと考えた。もと
もとの文は、”前田家古写本(天童の将棋駒と全国遺跡出土駒・2003)”
によると、次の漢文で、楷書体ではなく崩してあるが、形の全く違う旧字体
が少なくて、比較的全部わかりやすいのようである。

注人在中心歩兵之頂行前後如是一方此如行方準之

結果をとっとと書いてしまうと、下がひょっとして本来だったのではないか
と、私は思う。

注人在中心歩兵之頂行前後注人如是行方準之一方仍如此成方準之歩兵

以下は、自信がまったく無いが、私の古文をまねた読み。
注人は中心の歩兵の頂に在りて前後に行く。
注人かくのごとし行方は、これ(注人)を一方に準じ、よってかくのごとく
成方は、これ(注人)を歩兵に準じる。

ようするに、実際には注人の成りルールしか、書いて居無いのではないかと
言うのが”私の予想”である。その他、銅将、鉄将、横行、猛虎、飛龍の
成りルールについては、この注人のパターンから、類推するしか無いという、
状況なのではなかろうか。

以下は私の意訳。
注人は中央の歩兵の前の升目に在って前後に歩む。
注人のこのような動かし方のルールでは、その初期配列から、歩兵に下段
を押さえられて、ほぼ一方に歩むだけになる。よってその結果、注人の成
りの規則は、歩兵に準じる物とする。
(従って自身のすぐ下段の駒と、実質動きが等しくなる注人と奔車は、
それぞれ歩兵と香車と同じく金将に成り、その他の小将棋に類似駒の無い、
横行、猛虎、飛龍には、金成りの規則は、適用しない。つまり不成という
事とする。銅将と鉄将は、銀将の類と見て金将成りとしたのであろう。)

なお、中尊寺のある平泉駅近くで、”両面草書飛龍駒”が出土していて、
上の解釈と今の所、合っている。

 ずっと時代が下がり、中将棋が成立すると、ここで話題の注人の後継駒
仲人は、金将ではなくて、酔象に成るに変化した。その結果、中将棋では、
金将に成るのが、歩兵だけになった。そのためであろうか。中将棋の歩兵
駒は、成りを”と金”で、わざわざ表現せずに、普通の”草書体金”で、
表現することが多くなったようである。
 話題は飛ぶが最近、家の将棋駒置き場を探していたら、無くしたはず
の、中将棋の”裏草書体金歩兵駒”が出てきてた。現在、出てきた歩兵駒
の仲間の中将棋駒ワンセットは、東京の清澄白河の”深川どうぶつしょうぎ
cafeいっぷく”に保管されている。近々、持って行って、同cafe
に置いた代用品の”裏と金歩兵駒”一枚と、交換してこようと思っている。
(2017/09/04)

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