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摩訶大大将棋は、日本将棋の飛車角配列を連想させる将棋(長さん)

前に、摩訶大大将棋の、金剛・力士配列が、中央に固まっていると
いう点を除いて、日本将棋の飛車と角行の配列同様、中央のライン
を線対称として、右に縦横動き、左に斜め動きの駒を配列すると
いう点で、共通である事を述べた。その後、摩訶大大将棋の、この
性質に関して、かなり大事な点の書き忘れがあるのに、気がついた。

鉤行と摩羯が、飛車角配列になっている

という点である。なお私は、摩訶大大将棋自体は、たぶん日本将棋
より前に成立、水無瀬兼成、将棋纂図部類抄の”摩訶大大将棋口伝”
は、日本将棋の成立より後だと考えている。しかし、摩訶大大将棋
が成立したときに、既に摩羯のルールが角行の二回動きと、表現は、
たぶんされていただろうと考える。成立初期にも、こう表現されて、

摩訶大大将棋には、日本将棋型飛車・角配列が有るも同然

なのに、当の小将棋への飛車・角の日本将棋型の導入が、まだ行わ
れていなかったというのも、不思議ではある。そこで今述べた難点
を避けるのに”中央列近くだけだ”と強弁するのとは、別の方法を
考えるとすれば、たとえば摩羯のルールが、平安大将棋の飛龍の、
二回動きと、表現されていた可能性も、無いかと考えてみたいとこ
ろだ。が、それはだめである。というのも

摩訶大大将棋にも飛龍はあり、それは既に、猛牛と対になるような
配列になっている

からである。猛牛は2升目動き駒であったろうから、それに対にな
るように、飛龍がイメージされているとすれば、既に飛龍も、2升
目動きへ、変わっていたとはずであって、角行動きの走り駒ではな
い。以上の事から摩訶大大将棋では、金剛力士より、鉤行摩羯配列
の方が、より注目すべきポイントである事が判る。
 さてその他の将棋種と、飛車と角の関係を比べてみると、大将棋
系は、当の摩訶大大将棋も含めて、飛車と角行はばらばらであり、
飛車は車駒の列に固まって、角行は行駒として、固まって置かれて
いる。

もともと、大将棋の時代には、飛車と角行は、余り関連付けられて
いなかった、と見るのが自然

と、私は考える。
そして次に、中将棋や天竺大将棋については、飛車と角行は、確か
にこれらの将棋では対をなしていた。中将棋の成立時に、飛車と角
行とは、縦横と斜めの差があるが、走り駒であるという点で、類似
と、強く意識されたようである。が、これらの将棋種では、飛車角
は縦に並んでいて、中央ラインから線対称に置かれる日本将棋から
は、明らかにまだ遠かった。
 そうしてみると、摩訶大大将棋というのは、中央線をはさんで
対称的に、飛車・角駒を並べるという点で、対になっているという
事が、他の将棋種にも有る事は確かだが、更にその表現形が、中将
棋などより、いっそう

摩訶大大将棋は縦横駒と対応の、斜め駒の配列が日本将棋的である

という点で、特記すべき将棋種だとやはり私には思える、という訳
である。
(2017/11/20)

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