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将棋纂図部類抄”或説云・・也”部分は仲人が話題(主格)では無い(長さん)

以下は水無瀬兼成の将棋纂図部類抄の、中将棋の初期配置図の後にある、
水無瀬自身によるものと見られる、注釈の中で、その3段落目、大きな
字で”仲人”で始まる部分の、中段の右部分”或説云居喫師子許也”は、
何に関する話題なのか、という議論である。議論する理由は、私自身が、
半ば表形式になった、江戸時代の古文書は、上の一段目から順に、

右から左に読み

読み終わったら、二段目に移って、また右から左へ読むべきだと、最近
気がついたからで、後継者の万が一の”にのまい”を避けるためである。
 我々は横書きの文章は、上とは逆に左から右へ読むのに慣れている。
そこで、古文書の半ば表形式、つまり罫線の無い表のように書いてある
文章を読むときには、反射的に文科系の文書と認識し、

右の列を上から下へ読んでしまう癖があるのだが、この反射的判断は危
ない

と、私は最近ようやく気がついた。それに気がついた古文書は、水無瀬
兼成の上の文書ではなくて、江戸時代の将棋の本、松浦大六氏所蔵、
象戯図式の、大大将棋の駒のルール説明部分で、不成り駒が、表で書い
て有る所である。最近までこの表には、駒名がランダムに並んでいると、
私は信じ込んでいた。理由は上記の癖があったためである。しかし、先
だってこの表を見直して、表を上の段から順番に、各段について、駒名
を、右から左に読むと、規則的に並んでいるのに、ようやく気がついた
のだった。この事に気がつかないのは、今度は今述べたように、理系の
文書のように、

横書きの文を読むときに、少なくとも私は左から右に読むのが、習慣だ
ったため、古文書の反対向きの記載を横書き文書と、認識も出来ない為

である。そのため実際には、

古文書で、記載順序が右から左への横順序の、表形式フォームに出会う
と、今度は順番を、適当に誤魔化して読む習慣が、私の場合、知らない
うちに身についてしまっていた。

ようするに、

横順番表古文書の文書構成解読が、私の場合出来ていなかった

のである。
 ここでようやく本題に入るのだが、表題の水無瀬兼成の将棋纂図部類抄
の、中将棋の初期配置図の後にある、注釈集のうちの第3段落目、おおきな
字で”仲人”で始まる部分の、三段組で二列の文は、この部分だけ、罫線
無し表形式の横順番構成になっているのである。
 その事自体は、最下段を見れば明らかに判る。だがそれが、なんとはなし
に頭に入っていても、

きちんと、上段右、上段左、中段右、中段左、下段右、下段左の順で、
文書を読んで、正確に私の頭が解釈しようとしていない、

のに、ここ数日のうちに気がついた。実は従来、上の6カラムの題材は、
内容以前に、何について書いてあるのかと言う点に関して、

上段右と左と中段右と左の4カラムが、仲人の話題(主格が仲人)、

下段右と左が、”鳳凰と仲人等”の話題(主格が鳳凰と仲人等)と、私は
考えていた。だが実際には、横順番文書の文書構成解読が、私の場合出来
ていなかったために、

それは間違いだ、

と少なくとも私は思うようになった。結論をだいぶん遅くなったが書くと、
上段右の文法としての主格は仲人。上段左の主格も仲人。だが、

中段右の主格は獅子、

中段左の主格は仲人。下段右の主格は鳳凰と仲人等。下段左の主格も鳳凰
と仲人等、だと見なすべきと、私は考える。つまり、表題に書いたように、

注釈部大きな字”仲人”段落を、上段右、上段左、中段右、中段左、
下段右、下段左の順に、正しく読んでゆくと、

中段右の主格(話題)は仲人に関するものではなくて、獅子に関するもの
と見るべき

だと、私はようやく気がついたのである。そして、そうとれる根拠だが、
中段左に、”仲人立聖目外”とは書いてあるのだが、”立聖目外”と書いて
ないからである。つまり、

中段右の”或説云居喫師子許也”の主格(何に関する話題なのか)が、
もし、仲人だとしたら、中段左の”仲人立聖目外”の”仲人”と言う
2文字が余計

だと、言う事である。ようするに、中段左の”仲人”と言う2文字は、

話題が一旦、仲人から獅子に、それたのを、再び仲人に戻さなければなら
ないため、2文字余分に記載が必要になったもの

だと言うわけである。正直、私はそれに気がつくまで、繰り返すが”大きな
字の仲人段落”の中段までの計4カラムは、全部仲人についての記載と、
信じて疑っていなかった。そのため、以下のアイディアは、或る中将棋の
愛好家が出したのだが、”或説云居喫師子許也”は”或説云付喫師子許也”
の誤記で、判りやすく書くと、”或説云仲人(ヲ)付喫師子許也”だという
説に、賛成した事もあったのである。
 しかし、何が書いてあるのかの内容以前に、この部分が

仲人には関係なく、獅子についての、何らかの動かし方のルール説明である

と、上記のような経緯で、考えるようになったので、最近、この部分を、
少し前に書いたように、ようするに、大将棋及び摩訶大大将棋の獅子のルー
ルの解説部分と、

以前とは全く別の、解釈をするようになった

のである。以上をまとめると、私のミスは、

江戸時代以前の人間が、罫線は無いが、表にも見える形式で文書を、判って
当たり前のように、しばしば突然、段ごとに、右から左へ読むように書く
習慣があるのに、私が個人的に、古文書の理解が不足で、今まで気がつかな
かった

事と、私は解釈している。なお今の所、私の周りでは、以上の点に気がつ
き、私の改良版の、”或説云居喫師子許也”の解釈に、賛成する意見は無い。
そこで、最後に多少言い訳をすると、私の周りの者がほぼ全て、古文書には、
上記で指摘した、今とは違う表現形式が有るとの点に、充分には注意を喚起
して居なかったので、私も同じように間違え、その間違いに、今まで私は
全く気がつかなかったという事情は、一応有るにはあるのである。
(2017/12/09)

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