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天竺大将棋。先手有利になるのは、やはり火鬼が走りだからではないか(長さん)

1999年頃、欧米の中将棋等のゲーマーの、Colin Adams
という方が、webにだいぶん長文の、天竺大将棋の文書を掲載した。
そこで前回の、Shogi Variantsのソフトに添付された、
ルールブックに続いて、今回は、上記の文献を調査した。ルールは、
Shogi Variantsと同じで有る事が判った。ので集中して
調査した点は、天竺大将棋の出来を、どう見ているかと言う点になった。
結論を書くと、

ゲームの進行が早いという現象を挙げていたが、私は彼の分析は不足

と感じた。前回述べたが、早く終わるのは火鬼のせい、だけだと思う。

天竺大将棋は、火鬼の活躍が早すぎるという点が、基本的難点

だと言う事である。少ない手数で、ゲームが早く終わってしまうのは、

強い駒が多いというよりも、火鬼を走り駒にしているのが基本的に問題

だというのが、このブログの天竺大将棋に対する現時点での見方である。

ところでColin Adamsは、この将棋の先手の有利さ度合いを、
”奔王一枚分位である”と、表現していた。が、

仮に火鬼を走り駒にしなかったならば、前後手でこんなに差は付かない

と私は考える。火鬼の到来があまりに、すばやくなってしまうルールの
ため、出だしから、後手は先手の火鬼が攻めてくるのを、防御する一方
になってしまうのである。ひょっとして、欧州棋譜表記で言うと、次の
17手で、この将棋は本来、先手が勝ってしまうのではないかと、私は
考えた。なおルールは、跳び越えを、空き升目でしか着地できずに、踊
り喰いするという方の、新しいルールで指している。
"P-10k","P-7f"
"GGn-12j","RGn-7e"
"HF-13k","P-2f"
"FiD-9k","P-15f"
"GGnx7e","GGnx7e"
"HFx7e+","FiDx7e"
"FiDx3e
x!4d,3d,2d,
4e,2f",
"FiDx14l
x!15l,13l,15m,
14m",
"FiDx5c
x!6b,4b,6c,
4c,6d,5d",
"FiDx12n
x!12m,11m,13n,
11n,13o,11o",
"9(17). FiD5cx7a mate"
 ところで火鬼の具体的な走り方だが、前にも述べたが繰り返すと、
車兵型との説と、水牛型との説がある。前者が現代では、欧州でも日本
でも、良く使われている。が、

もともと大大将棋の奔獏と奔鬼の駒の存在自体が、マイナーだった事に
よる混乱

が原因だと私は考える。天竺大将棋の水牛は火鬼に成る。火鬼も、もと
もとは、水牛の成りとして、考えられたのであろう。しかし、その前の
時代にも、水牛は、大大将棋で、成れる駒として存在した。大大将棋の
時代には、奔獏に成った。ところが大大将棋には、天竺大将棋で初めて
考え出された、火鬼に似た名称で、奔鬼も存在した。そのため、火鬼の
走りは、奔獏のように車兵型にも、奔鬼のように水牛型にも、どちらに
も、なる可能性が有った。鬼は、衣装の虎と、牛と人間を組み合わせた
ものであると言われるので、牛に似た水牛の成りは、鬼という発想が、
天竺大将棋では、生まれたのであろう。以上のような経緯で、火鬼の
ルールは、奔獏と奔鬼が、作者の頭の中でごちゃごちゃになって、生ま
れたものに違いなく、どちらを取るにしても余り、権威は無いと私は見
る。そこで繰り返すが、

火鬼を、三歩歩みのルールに変えてしまえば、先手必勝の問題も出ない

ように思う。
 なお今世紀に入ってから、天竺大将棋のゲーム研究が、著しく進んだ
との話は、私は余り聞かない。こんごの識者の再度の考察に、大いに
期待したい所だと、私は考える。(2017/12/24)

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