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改良型普通唱導集大将棋では、それではとんな戦法が発生するのか(長さん)

 今回は、表題のように、改善された普通唱導集時代の13升目大将棋
の実戦での戦法の話題である。
 さて前回までの結論によると、普通唱導集の大将棋の唱導によると、
普通唱導集大将棋は13升目制の将棋であって、袖が
三段目は・・・龍馬、角行、堅行、横行、飛車
二段目は・・・猛虎、猛牛、嗔猪、飛龍、反車、
と並ぶ配列であり、横行部分が相手の、龍馬、角行で素抜かれて、反車
が討ち取られ、続いて防御側右端筋への攻撃により、一段目香車と残り
の飛車が排除されると、成り麒麟で詰むという、定跡のある将棋との事
であった。
それに対して、本ブログで改善した大将棋は、
三段目は・・・龍馬、角行、堅行、飛龍、飛車
二段目は・・・猛虎、横行、方行、猛牛、反車、
と並びを変え、方行を入れて嗔猪を取り除いた配列であり、飛龍位置で、
飛龍自身の仲人への利きと、桂馬、猛牛、方行の連携で、反車の排除が
防止される将棋となる。そのため、上記の普通唱導集の大将棋の唱導で
唄われている、自明な定跡は、それにより排除されるという事であった。
 なお、1300年当時の大将棋は、かなりwikipedia等の駒
と、動かし方のルールに、差が有ったと見ている。今回の改良版では、
動かし方は、現存流に、ほとんど変えている。つまり、猛虎も中将棋の
盲虎の動きとする。ただし、飛龍と猛牛は、大阪電気通信大学の高見研
究室の、跳びより更に、中間相手駒が取れる分強い、踊りであり、更に
は、狛犬のように一目でも踊れるとした。つまり獅子の踊りと、正行度
か不正行度かの差はあるが、また居喰いもできないが、覚えやすさを優
先して、統一している。
 ちなみに、大阪電気通信大学の獅子は、八方自駒で塞がれていても、
じっとの手が指せる分、中将棋連盟等の獅子より”ほんの少しだけ”強
い。
 また、成り条件は4段目になるが、星目が基準である点以外は、日本
将棋と同じとした。なお、酔象が太子に、麒麟が獅子に、鳳凰が奔王に
成り、その他では、今回は、歩兵と一段目の金将・玉将以外、反車と
仲人が、金将に成るという、二中歴の大将棋と同じと、本ブログが見る
ルールを採用した。

これは、前と違っていたかもしれないが、
桂馬や香車が、行き止まりになるのが、やはり気になったため

である。
なお、鎌倉の鶴岡八幡宮出土駒の香車は、不成りの疑いがあり、鎌倉時
代草創期とは合致するが、鎌倉時代後期とは、今回のルールは有って居
無い。それでもこの成りパターンは、3段目が全部不成りであって、
角や飛車が、龍馬や龍王には成らずに不成りなため、日本将棋や中将棋
とも、別のルールとなってしまっている。室町時代最初期風の、古めか
しい成りである。
 では、その結果この将棋は、「古来、定跡がないゲームと言われ」る、
中将棋のように、定跡の見当たらないゲームになるのであろうか。なお、
一見中将棋は、これが優秀性を表すともいわれるし、特別な規則の有る、
獅子の働きを活用しながら、じわじわと、ゲームが進行する展開になる
のを、

かったるいと、否定する意見もあり、両論並立の状態と、私は見る。

以上を踏まえて、どうなるのかというのが、今回の論題とする。
 結論からすると、

少なくとも、日本将棋の棒銀に似た、銀、銅を前走り駒の前に置いて、
枚数の差の論理で攻め勝つ、比較的ポピュラーな戦法は残る

ようである。特に、上記のように、方行という、十字走りの駒を2枚増
量した結果、棒銀戦法類似の陣形は、有効に作り易くなっているように
思える。
 以下は、そのような局面の例である。なお、局面は▲11六歩兵と
進んだところである。

棒銅戦法.gif

 この局面では、後手上側が、角×2・馬×2の攻撃で、先制したが、
失敗し、それに対し、守り側の先手が、駒得の勢いで、急攻めはせずに、
地道に、左方行の前に、左銅将を、中央左右の龍王の先に、銀将を繰り
出して、ゆっくりと、3本棒銀棒銅戦法にでた所である。なお、この局
面でも、先手が駒得で有利である。そして局面では更に、▲11六歩兵
と、歩兵同士を当てて、12七位置に、先手は銅将を繰り出しているた
め、枚数の差で、第11筋を破ろうとしているところである。
 そこで、この局面を更に進めてゆくと、一例では下のように、龍王先
の銀将のうちの一枚が、遂には後手陣に突入する。

棒銅其2.gif

明らかに、先手は、もともと駒得状態から進めているので、相討ちで
相手の大駒を、全て排除して、麒麟が成り込めば、だいたい勝てる局面
から、出発していたと、私は考える。が、小駒を繰り出しておいた結果、
後手の、中央部分の小駒、猛虎×2、酔象、金将×2で作る、初期の玉
の囲いの陣を、撹乱する事もできるようになった。

その撹乱の分だけ、差が更に広がると見られる。

よって、改善型の普通唱導集大将棋でも、

棒銀戦法のようなものは、戦法の乏しいとされる、中将棋とは異なり
取り得る

ように、私には認識される。通常は本ケースでは、駒得側が、相討ちを
どんどん仕掛けて、攻撃をたたみ掛けてくるので、中将棋の展開とは、
ぜんぜん違って、比較的派手な、走り駒同士の攻めあいに、なり易い
展開になるような気が、私にはする。しかし、それに劣勢側は、単純に
応じていたのでは、自分が更に不利になるのは自明であるから、容易に
は応じないであろう。よって、上記で示したように、優勢側は、ゆっく
りと相手の防御手段を、自身の小駒で排除して、勝ちに持ってゆくのが、
得策のように思える。(2018/04/19)

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