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本当に桂馬は将棋用の造語”中国香木の桂彫りの馬”の意か(長さん)

本ブログの見解によれば、桂馬と香車は、

普及した説のように、宝物の意味を冠した馬と車ではなくて、
本ブログの仮説の、伝来立体駒の馬と車が、中国の香木の桂で造ら
れた、両方香りのする彫刻物の立体駒だったため

についた、将棋駒専用の造語という事になっている。ただし、香車
は、熟語の”美しい車”のひっかけと、私も見る。なお歩兵は、動
かし方のルールに兵をつけたもので、各説間で、余り差や議論が無
いと認識する。
 しかしながらさいきん、同じく将棋用の造語と考えていた、平安
大将棋の”奔車”が、熟語で存在する事が判った。そこで表題のよ
うに、熟語として、基本的に存在しないと考えている”桂馬”とい
う語句については、再度漢和辞典で詳しく調べなおしをしてみた。
結果を先に書くと、依然

今の所、桂馬という熟語は、”将棋の駒名”以外には見出せない

ようだ。特に念入りに調べたのは、最近何回か名前の出てきた、大
修館書店発行、諸橋徹次著書の、大漢和辞典(1958年)である。
そこには、

桂馬は将棊の駒の事

との旨、一言出ているだけだった。
 なお、この事典には、桂のつく生物名として、桂魚、桂鮎が、ま
た、将棋の駒として存在する物品として、桂車(けいしゃ)が出て
いるという程度に、詳しい漢和辞典である。なお桂車は、”桂の木
でできた、りっぱな車”の意味との事である。車を桂にしなかった
のは、馬には香馬という単語が、なおさら存在し得ないためだろう。
 さて繰り返すが、将棋史本の何冊かに出ているように、香車は
”美しい車”の意味で、こちらは宝物の意味の、香の字の付いた駒
名だとの旨が、前世紀から定説として各著書で紹介されている。が、
諸橋徹次著書の大漢和辞典には、[1]美しい車とする他に、

香車を[2]貴婦人の乗る車

の旨とも紹介している。戦のための車からは、かなり遠い言葉で、
実際、日本に最初に伝来した、立体駒の将棋道具の

香車は、戦車というよりは、貴婦人の乗る人力車のような、華奢な
派手な飾りのついた、装飾車形に、彫られていた

のかもしれないと、私は個人的に想像するようになった。車の方は、
熟語の意味に近かったのだが、その熟語は、宝物の修飾詞のついた
物品というよりは、戦争にはややふさわしくない、なよなよとした
華奢な形の駒だった事を、記憶に留めるためのものだったのかもし
れないと、疑われ出したと言う事である。
 なお話はそれるが、熟語に存在しないと私は思っていた、香象は、
大漢和辞典には載っていた。”香象渡河”という四文字熟語で使う、
象の事らしい。白象に対して”青い彩色が微かにかかった、灰色の、
骨太のがっしりした体格の象の事”である。この象は、水よりも比
重が大きいので、兎と馬と一緒に川越えのときに、その象だけ川底
にしっかり立って、渡っていったらしい。そうした故事から、激し
い川の流れのような世論に、マスコミ等の論説のある一部が、押し
流されない様子に、たとえられた、と言う意味で使うらしい。なお
この辞書は、香のつく動物として、魚、鼠、猫が、他に挙がってい
る程度の詳しさだった。また物品では、車のほか、石が載っていた。
 以上の事から、少なくとも桂馬という語は、

”将棋をたしなんで兵法に強くなれば、藤原頼道や、後一条天皇の
御前で、桂馬が、中国語の意味での桂の木の香木で作られた、宝物
の将棋具が使えるような身分に、のしあがれるだろう。だから、皆
でしっかり原始平安小将棋を指しましょう”という、8升目32枚
制原始平安小将棋の、啓蒙の合い言葉として、九州大宰府の、やん
ごとなき将棋棋士仲間の間で、恐らく造られた、将棋駒専用の造語
である

という本ブログの説に、矛盾する客観的情報が、未だ発見できてい
ない状態で、あるとしてよいとの、結論になったという訳である。
(2018/05/06)

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