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どんな将棋を指しても、人間は量子コンピュータには勝てないのか(長さん)

日本将棋に比べて、1000倍位の着手空間のある新作将棋でも、
今の日本将棋程度の強さで指せる、量子コンピュータ対策の将棋を、
今回は考えて見た。
この将棋は、ちょっと歪な、2001筋200段の、横に長い将棋盤
を使用する事にする。玉将は最下段の先手が1001二百の位置、
後手が1001一の位置に置く事にしよう。
 駒は双方、19万4100枚前後使用し、各陣が97段程度とする。

初期配列で、泰将棋のように、駒は隙間無くびっしり並べるタイプ

と、ここではする。
駒は、走りを多くし、特に最前列は全部走りとしよう。歩兵を最前列
には、置かないものとする。
 駒は、前に行くものが全体の5割、斜め前が4割、横が3割、後ろ
が3割、斜め後ろが2割程度とする。左右非対称駒が、かなり有って
も良い。
 しかし以下が大事だが、先手について代表して書くと、

1975百四の位置付近に、7升目まで単純に跳べる、大跳び駒が、
一枚有るとする。なおこの駒は、それより少ない1~6升目でも跳び
移動が出来る

ものとする。なお、10万種類近くになるとみられる、駒の動かし方
ルールを、人間が予め覚えるのは困難であるから、駒の名前から、個
別に、そのルールが、人間には類推できるようにしておくと、良いだ
ろう。
 この将棋を、量子コンピュータ相手に人間が指したとしたら、

ひょっとして、PCに人間が勝てるのではないかと、私は思う。

ここで人間の指し方は、次の通りである。
 上で述べた大跳び駒を、相手玉まで、相手の離れ駒を取り続けて
近づけて行き、

最後に、この大跳び駒で、王手を掛けて詰む。

最初の方で述べたが、初期配列で、びっしり並んだ駒には、駒は、前
に行くものが全体の5割、斜め前が4割、横が3割、後ろが3割、斜
め後ろが2割とすれば、0.5×0.6×0.6×0.7×0.7×
0.7×0.8×0.8を計算して、0.04になるから、確率とし
て、約25枚に一枚の割合で、陣の中に、離れ駒が有る事になる。
 だから、前記の大跳びが、最初に先手について代表して書くと、
1975百四位置に有るとすれば、ここから7升目離れた位置の中に
相手の離れ駒が、常に相手玉の所まで、続いて有りさえすれば、飛び
石状に、離れ駒を次々に飛んで、相手玉に王手が掛かる所まで行く手
を、人間側は、コンピュータの指し手には、あまり囚われる事なく、
指せば良い事に、なるはずである。
 そして上記のように、大跳びが7升目動きの場合、だいたい、相手
陣に、大跳びが突入したとき、合法手の中に、平均して特定の局面で
7~8手前後、離れ駒を取って、そこに移動する手が有るとみられる。
 このとき、運悪く、離れ駒が全く無い確率は、ポアソン分布表を引
けば判るが、1000~3000回に一回ぐらいである。他方、ほぼ
138手分位の独立試行で、大跳びは、2001筋ある今回の将棋盤
の袖から中央の相手玉の位置に移動できるので、

この作戦が失敗する確率は、1/10~1/20の間程度だ。

これなら、人間は、

出たとこ勝負で、大跳びを移動する手しか、自分から進んでは、指さ
なくて充分

だろう。
 そして、この対局で重要な事は、

量子コンピュータには、離れ駒の分布が、ポアソン分布に近い統計分
布であるという事が、自分の力だけでは、洞察する能力が無い

という点だ。従って、今より1000倍の能力のあるコンピュータは、
日本将棋の着手空間が一回に100手前後から、この将棋で10万手
前後に1000倍に増えれば、ちょうど打ち消されて、今のポナンザ
くらいの強さの感じになるはずだ。
 しかし、この場合人間の方は、

相手の浮き駒を捜して、大跳びを移動させる事に集中すればよいだけ

だ。数十枚の駒の利き筋をチェックするだけだろうから、2~3分で
人間の方は、手が決まるのではないか。持ち時間は、数時間あれば、
人間も充分だろう。
 しかし、量子コンピュータは、いつものように、全幅に近い検索を
するに違いない。

量子コンピュータは、充分に良い手は指すのだろうが、走り駒で人間
の前列の駒を取ってきたら、適当に取り返しておけば良い程度の感じ

だろう。そのような指し方で、この将棋が

280手前後で、終わるようには思えないから

だ。ようするに、このケースにコンピュータが量子コンピュータであ
っても、人間のように指せないのは、

離れ駒分布が統計学的なランダム現象だと、信じているのが人間だけ

だからである。つまりコンピュータの方は決定論的に、解析するのに
時間を使っているのである。これなら、圧倒的にコンピュータの方が
思考に時間が掛かるだろうから、

この将棋は相当に、人間にとって有利なように、私には思える。

 むろん、人間棋士の目論見を、コンピュータ将棋ソフトの開発者に
話して、人間がするように、コンピュータのソフトを変えれば、人間
には、当然全く歯がたたなくなるだろう。ただしこんどは、人為的に、
ところどころに、

大跳びが、相手に取られずに移る事ができないような、”欠損”配列を
故意に作れば、又様子は変わってくる

に違いない。コンピュータは正直なので、人間のように、そのときだ
け、例外処理するという芸当が、簡単にはできないとみられるからだ。
他方、人間の方は、具体的に何処をどういじって、そうしたのかが、
判ってしまうと、その部分だけ、なんとか方策を考えるだろうから、
すぐにまた、対応できるようになるに違いない。

結局の所人間が読書して、数学の面白さが判る、大学教養課程の学生
程度の学力に、人工知能のレベルが将来上がらない限り、コンピュータ
に勝てる、適当な将棋ゲームが作成できないという事が、実は無い

のではないかと、私は以上のような例から、個人的には現時点で
はっきりと、予想するのである。(2018/05/25)

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