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中国シャンチー。初手”砲二進四”を後手が咎める手は有るのか(長さん)

前回述べたように、本ブログの見解によれば、中国シャンチーからそれ
とは別のルールの朝鮮チャンギが派生した原因は、表題に一例を示した、
最初から砲を繰り出して、急戦を先手が仕掛ける、初手”砲二進四”を
自明に咎める手が無かったために、朝鮮チャンギのゲームデザイナーに、
”中国シャンチーは、ゲームに難点有り”と見なされ、砲のルールを変
えたのが、始まりではないかと言う事であった。そこでとりあえず、
中国シャンチーを指す、棋力の後ろ盾は無いにしろ、私も実際に、シャ
ンチーの盤駒を並べて、砲をいきなり敵陣に繰り出すと、実際損なのか
どうか、今回ざっと、確かめてみた。結果を先に書く。

実質的に、初手”砲二進四”は有効な攻めでは無く、先手の1手損にな
るようである。しかしそれだけで、大きく形勢が傾くとは考えにくい

という結果になった。従って、

好みの問題で、シャンチーの砲は、チャンギの包のルールへ、移行する
可能性を、少なくとも完全には否定できないように、私には思えた。

以上であるが、以下に結論に至る経過を、いつものように述べる。
 以下の写真は、実際に、帥側が初手”砲二進四”を指した局で、どの
ように局面が進行するかを、後手が有利になりかけた、仕掛け付近の局
面で示したものである。

初手砲2進4.gif

 青丸の中の砲駒が、先手が初手に進4して繰り出した砲であり、仕掛
の局面では、後手から見て争点である、中央やや右辺からは、離れた所
で弧立し、この後の戦闘に直ぐには加わる状態に無い事が判る。つまり、

先手の初手の砲の繰り出しは、後手陣に先制攻撃を仕掛けるのに失敗

したのである。理由は、次の通りである。
 後手はそれ対し2手目に、普通に中央5筋の卒に、馬を上げて繋く
手を指したのである。ただし、2手目がこのように、制限されたという
点では、砲の先制攻撃には、効果が有ったといえる。ところが、その後
後手は、全体として、先手の左辺が薄くなると察知し、左辺の馬で中央
卒に紐を付けながら、右辺の馬は、攻め返しに使った。それに対し、危
機感を抱いた先手は、3筋の卒を1歩上げて、馬の進撃をかわそうと試
みたが、

後手には右象を使い、この相手先手の7筋の一歩上がった卒を、自分の
3筋の卒で捌く手を、巧みに指した

のであった。その結果、結局は最初の砲出しは、一手損に近く主客が
逆転して、後手の方が、中央から残った右砲と右馬を連携させて、先攻
めする展開になり、写真の局面になったのである。
 結果的に見ると、先手の初手”砲二進四”は、ほぼ無駄手であり、実
質的に、これで先後手が逆転したのに、近くなった。普通に先手が、陣
の整備をするような手を、初手に指していれば、先手が1手及ばないよ
うな展開にはならずに、先手がそもそもは、やや有利な、シャンチーの
普通の一局になったように、私には見える。
 以上の結果から、先手に初手から砲を4進されると、後手は初手に
5筋の卒取りが掛かるので、対応する必要があるが、それは普通にシャ
ンチーの序盤の手を、指しているだけである。だから、

後手にはだからと言って、先手の急戦の仕掛けを、明解に咎めるような
手が、指せていると言える訳でもない。

よって、そのような跳び駒としての砲があると言う、アキレス腱を突い
たような、シャンチーを無理に指そうと思えば、指せないという所まで
は行かないようだ。だから、外国産の輸入ゲームに、厳しい目を向けて
いた高麗や李氏朝鮮のゲームデザイナーが、シャンチーの砲を、それを
口実にして別のルールに変える動機付けには、絶対になり得無いと言う
わけでも無いのだろう。
 ざっとだが以上の結果、前回述べたとおりで、自己採点では、だいた
い解釈が合っているようだった。よってまずは、ひと安心した所である。
(2018/08/07)

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