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平安大将棋の横行は、なぜ後退できないのか(長さん)

最近たいへん喜ばしいことだが、大阪電気通信大学の高見研究室の
”摩訶大将棋”のブログの、記事更新が再開した。
 それによると、摩訶大将棋ではなくて、今度は本ブログの中心的
題材である、平安大将棋に関する議論が行われている。すなわち、
平安大将棋の猛虎、銅将、鉄将が、後期大将棋の盲虎、銅将、鉄将
と、どうして動かし方のルールが違うのか、が論題になっている。
 本ブログは大将棋のブログであるため、既にバラバラにだが、こ
れらについては解答した。が、”まだ論理は、webに公開してい
ない”としているが、

高見研究室ではその他、表題のように”平安大将棋の横行が非後退

である理由も判っている”としている。
 他方たぶんだが、この平安大将棋の、横行のルールについて、本
ブログでは論題にしたり、回答をしたりした事は、今まで無かった

書き抜け部分

だったと記憶する。そこで、今回は、この平安大将棋で横行が後退
できず、後期大将棋の横行のルールと、異なる理由を論題とする。
以下に、最初に回答を書く。

堅行と並べる、普通唱導集の大将棋に変化した時代に、縦横を対応
させるため、横行に後退ルールが発生した

と、本ブログでは考える。
 では、以下に説明を加える。
 横行のルールが、平安大将棋から変化する理由としては、他に

本ブログの推定する、西暦1260年の大将棋のモデル、すなわち、
三段目に左から、飛車、横行、堅行、角行、龍馬、龍王、奔王、
龍王、龍馬、角行、堅行、横行、飛車と並んだ大将棋が出来た時点
で、前後対称性の無い駒が、横行だけであるのを防ぐために、横行
に後退するルールを加える事は、相当に尤もらしかった

と、考えられる点も挙げられる。むろん、堅行のルールを縦横交換
すると、横行になるという点でも、大将棋のルールを判りやすくし
て、普及力を高める必要という点で、必然だったと見る。ソラ覚え
で大将棋を指せる事が、鎌倉時代中期に何故重要だったかと言えば、

賭博の類として、ゲームが禁止される場所が多く、ルールブックを
見ながらゲームをするという事が、鎌倉時代中期には、し辛かった

からであろうと、歴史史料から私は推定する。
 では、平安大将棋が、逆に横行が後退できなかったのは何故かと
言えば、

貴族のたしなみとして、西暦1200年頃までは、文書化もされて
いた位に、規制はまだ緩かった

という事と、

横行を横行人というふうに、人間駒のようなイメージで捉えており、
将駒の非対称性と共通な要素が有っても、不自然と見られなかった

からではないかと、想像している。
 以上のように、前から頭の中では考えていたが、高見研究室のブ
ログで論題にされ、文書として本ブログに表明するのを、たぶん、
うっかり忘れていた事に気がついた。
 高見研究室のブログの再開は、その点でも喜ばしい事である。
 最後に蛇足であるが、本ブログでは、平安大将棋と後期大将棋そ
れぞれの、3種類の駒のルールの違いは以下の理由、すなわち、”

(1)猛虎と盲虎の差は、中将棋作成時のゲーム調整。
(2)銅将の差は、普通唱導集大将棋で、縦横歩みの嗔猪を作っ
たので、元々将駒が、前後対称性でなくても構わないという、
性質を利用した、バッティングを無くすための銅将のルール変更。
(3)鉄将の差は、二中歴の平安大将棋が、記載ミスである疑い
が濃い。

”であると、以前にそれぞれに表明した。なお、”
(4)平安大将棋の猛虎の動きは、虎が獲物を狙うときに、抜き足
差し足なために、その類の動きの小駒にした。
(5)平安大将棋の銅将の動きは、盤双六のサイコロの4の目の形
が起源。
(6)同じく後期大将棋の鉄将の動きで、平安大将棋本来の鉄将の
動きである、前3方向歩みも、盤双六のサイコロの3の目の形が、
起源。
”との主旨も、ブログでだいぶん前に表明した記憶がある。
 更に、悪狼と猫叉の動きのルールは、平安大将棋のお古の動き等
を取り入れても良いし、そうしなくても、これらの妖怪動物のイメー
ジから、自然に考え出せないほどの、複雑さは元々無いと私は思う。
 他方高見研究室のブログでは”猫叉、嗔猪、悪狼の起源が古く、
それらを、平安大将棋で猛虎、銅将、鉄将に取り入れた”としてい
る。(嗔猪の、大阪電気通信大学ルールの変更については、経緯を、
個人的には、はっきり私が把握しては居無いので、様子を見る事に
する。)
 近々学会できちんと発表され、論文には判りやすく書くと、高見
研究室のブログには、記載されているようである。
 これに関しては、前に飛龍と猫叉の大大将棋の成りの時に、本ブ
ログでは、してみせたと考えるが、

このようなケースは、可逆論理化が困難な事を、説明しなければ
ならない点も、大切

だと私は思う。

私は、この高見研究室のブログの論理は、後期大将棋が、平安大将
棋より後との、高見研究室にとっての帰無仮説を立てると、
逆の推移が執行困難な、”阻害要因”が、どの動きも、考え出すの
は容易なために、たぶん見当たらないだろうと思う。そのため、
他人に説得可能な、判り易い論文は、かなり書きにくいだろう

と予想する。しかし、その予想が仮に外れるてしまうと、

本ブログが、大将棋をメイン題材にしているだけに、大きな失態

になるだろうと言う事だけは、残念ながら、確かだろうとも思って
いる。だから高見研究室のブログの、最近の平安大将棋の駒のルー
ルに関する、以上の蛇足で述べた内容は、私にとっては、喉元に
槍を、突きつけられたような気持ちで、たいへんに、ヒヤヒヤもの
の記事のように、感じているのは確かである。(2018/10/27)

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