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三井家記録文書目録(2016)に象棋13種は無い(長さん)

前に述べたように15升目でも142枚制の三井文庫版
大将棋、138枚制中大将棋、130枚制小大将棋、
25×25升目360枚制前後大将棋が記載されている
とされる、”三井家の”象棋13種は、古い時代の将棋
種の研究家でも知られる、岡野伸氏他僅かな人数の人間
にだけ、実体の知られている将棋である。
 他方、三井文庫のサイトには、表題のように2016
年から、三井家記録文書目録約7万件弱が、web上に、
公開されている。そこに、”象棋13種”が載っている
かとうかだが、

載ってない。

では、仔細に以下説明する。
142枚制三井文庫版大将棋、138枚制中大将棋、
130枚制小大将棋、
25×25升目360枚制前後大将棋の実体を把握する
事は、何れにしても大切である。現在の所、私が知る範
囲で、内容は、

岡野伸氏と、丸尾学氏が知っている

とされる。丸尾学氏は、山本亨助氏の将棋文化史の第5
章の5の”荻生徂徠の広将棋”によれば、広将棋の解読
に始めて成功したゲーム研究家とされている。虫喰い算
パズルの製作で著名で「日本の将棋、東洋の色々な将棋
一覧」の著作で知られるという。後者に関しては、私は
うっかりしていたが、岡野伸氏の(旧・1999年版)
”世界の主な将棋”の目次の下に、紹介されていた。
 以上の事から、丸尾学氏の方が、岡野伸氏よりも、
この件の情報発生源に、より近い人物だと判る。
 丸尾氏がどうして、三井文庫の中に象棋13種が有る
のかを知ったのかは不明だが、三井文庫へ見に行ったと
仮定して、とりあえず三井家記録文書目録に、以下の
検索キーワードで該当する書があるかどうかだけ、最近
調べてみた。

象。将棋。碁。基。棊。十三種。

数が限られているのは、ウィルスの拡散を三井文庫が
危惧したのだろうか。pdfで文字検索しなければなら
ないwebコンテンツなためだ、1日かけて、私には、
この程度の確認しか、できなかった。なお最初の2万
程度は、手めくりで読み、京都本店保管文書については、
全件見た。が、将棋13種らしいものは見当たら無かっ
た。この一覧表を捜索しても、結局全く見つから無いよ
うだ。
 ちなみに、webの三井文庫ページによると、

”双六も、南三井家所蔵の蔵書が有る”とされる。が
三井家記録文書目録で”双六””雙六”はヒットしない。

南三井家文書が、非公開だからなのかもしれない。
 だから、様子から見て同類の、

象棋十三種も、南三井家の現在蔵書なのかもしれない。

ただ、公開もされていないものから、前記の丸尾学氏が、
荻生徂徠の広象棋譜愚解のごとくに、象棋13種を入手
したというのも、何か不自然ではある。私は良く知らな
いが昭和期等に、

三井家の個人の蔵書は多数、古本として流出

した事が、あるのではないかという感じがする。知らぬ
間に、東京大学の図書館に、三井家の蔵書の類が多数あっ
たという、webの情報もあるからである。それから見
ても、神田古本屋街の近世の文書を取り扱う店に、たま
たま出ていて、しかも”三井家蔵書”とハンコでも押し
てあった本を、熱心に情報を入手していた丸尾学氏がみ
つけて、たまたま1冊の残を、買い込んだという経緯か
もしれないと疑われる。そのケースは、本来この本は、
三井家の関係者に、より著作された文書では無く、
三井家が、たまたま持参していた蔵書の一冊に過ぎなかっ
のかもしれない。そのケースは、丸尾氏の手から、
将棋13種が離れたら、実際上情報の管理として”おし
まい”という、

情報の保存にとっては最悪の状況

の疑いが結構有りそうだと、検索してみて私は感じた。
 水無瀬兼成の将棋纂図本を拡張した内容に過ぎないと
いう感触はするのだが。三井家できちんと保管中の本の
事であるかどうか、未だ不明な点が、大いに気がかりで
ある。(2019/05/29)

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